Mauger Bleu(cours de Langue et de Civilisation Francaise)

引越しをしてまだ1年経たないが、駅までの距離はあるし、通勤電車に揺られている時間も長い。そこで戯れに妻とフランス語の動詞の活用(conjugaison)などをやりながら、歩いている。第二外国語で履修したわけでもなく、もともと趣味でやった程度。もう、すっかり忘れている。電車のなかでは、通称Mauger Bleuといわれていたテキストで文法のおさらい。妻の聴き始めたLinguaphoneのフランス語テープが古いとはいえ、CanadaのQuebecから飛行機での渡仏であるなら、Mauger BleuのVincent家(Montreal)は、客船‘le paquebot France’での船旅である。このテキスト、初版が1957年(?)。
妻のフランス語学習に触発されて、なにかフランス語のテキストを読んでみたくなる。語学はものにならずタメ息ばかり出るが、仏教も趣味以上に立ち入ろうとすると歯が立たない。そんな諦めモードで、ベルギーのde La VALEE PUSSINの『L'ABHIDHARMAKOSA(倶舎論)』のフランス語訳を出してきて、取り敢えず、Suzbudフォントで打ってみる。本書は梵文テキストの発見以前の業績で、玄奘訳を中心にした訳本。『国訳一切経』(毘曇部25)の西義雄訳の『倶舎論』を参考にしながら、カギ語訳する。しかしこの国訳、上段の見出しや脚注はよくできていると感心する。佐伯旭雅の『冠導阿毘達磨倶舎論』には手は出せないが、初学者として西義雄のこの細注で勉強させてもらえばいいだろう。