吉田禎吾著『日本の憑きもの』(中公新書 1972年9月)読了。
第16回の東京国際ブックフェア(2009年7月9日〜12日)の中央公論のブースで、旧版の中公新書が200円ほどで販売していた。てっきり絶版なのかと思い、何冊か求めたものの内の一。ずいぶん前に、線を引き引き読了し、これが刺激となって、先の『憑きもの持ち迷信』を読んだほか、吉田禎吾著『魔性の文化誌』(みすず書房 [1976.5]1998年11月)や吉田禎吾編著『漁村の社会人類学的研究─壹岐勝本浦の変容─』(東京大学出版会 1979年2月)、石塚尊俊著『日本の憑きもの─俗信は今も生きている』(未来社 [1959.7]2001年2月)、門脇真枝著『狐憑病新論』(創造出版 2001年6月)を求める。ただ机の上を眺めると、それとは違う文脈で2,3ヶ月前に読んだ内山節著『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(講談社現代新書 2007年11月)や松村潔著『日本人はなぜ狐を信仰するのか』(講談社現代新書 2006年2月)などもあるから、関心が途切れていたというわけでもなさそうである。吉田禎吾の件の書の第3章「憑きものの社会的意味」においては、憑きものの延長に死霊、あるいは祖霊の「サワリ」を扱うあたりもヒントを得た。ただ、まだブログに馴染めないので、最近の関心を大雑把にメモするのみ。
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